心臓弁膜症
(1)心臓弁膜症の症状
犬は「ゲッゲッ」と痰がからんだような咳をします。
7歳過ぎから咳をするようになり、時には白い泡やピンク色の粘液をはくこともあります。日中は無症状でも、気温差の大きい朝晩に激しく咳き込みます。
重症になると、就寝後1〜2時間後に突然起床し、犬座姿勢(おすわりの姿勢で、前肢をひじのところで広げて、首を伸ばすような姿勢)で口を開いてあえぐように呼吸をします。このような症状が現れると食欲が低下したり、全 く食べなくなります。
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突然、発作を起こして倒れ、四肢がマヒしたように震え、それが1〜2分続くこともあります。
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(2)病気の解説と治療法
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルやマルチーズ、シーズ−、ポメラニアン、ヨークシャーテリアなどの小型犬におこりやすく、発生頻度は年齢に伴って増加し、5〜8歳の犬では10%、9〜12歳の高齢犬では20〜25%、13歳以上の老齢犬では30〜35%の罹患率とされます。
また、7歳以上のキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルでは、ほとんど100%がこの病気にかかっているといわれていますが、すべてが症状を示すとは限りません。
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帽弁とは、肺動脈から血液が戻ってくる心臓の左心房と、その血液を全身に送り出す左心室との間にある二枚の弁で、左心室の血液が左心房に逆流しないようにしているものです。この僧帽弁はコラーゲン(膠原繊維)を含む丈夫な組織ですが、年齢に伴って質・量ともに変化してもろくなります。ゴムのように伸びると、互いに接している弁がきちんと閉じなくなってすき間ができるので、血液が逆流します。その結果、左心房と肺静脈の圧が上昇し、肺に血液のうっ滞が起きます。この状態が長く続くと心臓のポンプ力が低下して心不全状態をきたすことになります。
肺のうっ血と肺水腫(肺静脈の圧が上昇することで肺胞や間質に血液の液体成分である 血漿が漏れ出て貯まった状態)のために咳が出るようになります。
雌に比べて雄犬の羅漢率が高く、歳とともに病勢が進行します。食欲不振で次第に痩せ、突然、昏倒して呼吸不全で死亡します。
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手術による治療法はないので、心臓の負担を少なくし、血液の循環を良くするため、末梢血管拡張剤、利尿剤、強心剤などの投与や肺のむくみをとるための低ナトリウム食などの食餌管理をする。
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(3)日常ケアのポイント
心臓に負担がかからないように標準体重を維持しましょう。
塩分の多い食べ物は控えるようにします。
散歩中にあえぎ呼吸をしてふらふらしたら、犬を抱いて帰ります。帰宅後は1〜2時間安静を保って、呼吸が落ち着いたところで、内股部で犬の脈を調べます。脈が乱れていたり、弱かったりしたら、すぐに獣医師の診察を受けます。
昏倒して意識不明になり、呼吸が止まっているように見える時には、心臓マッサージをします。両手のひらを重ねるようにして、前肢の付け根の胸郭部に当てます。位置は胸郭の下、3分の1のところ。両手のひらに力を込めて、1分間に80回ぐらいのスピードで胸郭を押します。この動作を犬の心臓の拍動が力強くなるまで続けます。小型犬の場合には、胸郭を両手に当てるほど幅がないので、親指と残りの4本指で胸郭をはさむようにして胸郭を圧縮、開放する動作を続けます。
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